2011年12月14日水曜日

ラスメニーナス

ここしばらくやっていた作品を昨夜書き上げ、今日のバイトが終わって午後から製版する楽しみにしていた。今回は新型のアラビアチョークを使ってみたので、その成果の程を確かめたくもあったからだ。

結果を言うならば、とても100点とは言い難いものであった訳だが、幾つか作業の改善点も発見できた。

アラビアゴムチョーク(以下アラチョー)については、前回の木工用ボンドでは硬化時に硬くなり過ぎてアルミ板を傷つけるので、もう少し柔らかい液状のノリと粉末状アラビアゴムを混ぜてみたのだが、結局、乾燥してしまうとアルミ板の表面を傷つける事は変らないように思えた。もう少し崩れやすくする為にストーンパウダー等を混ぜてみようかと思う。それにやはり半透明の素材である為に描いたか描いてないか分からないとい弱点もあり、何らかの非油性の着色体を混入する必要があると強く思った。出来れば白色であれば分かり安くていいだろう。水彩絵の具の白なら行けるだろうか。
ただ、その製版し紙に刷ってみれば、やはり筆描きとは違う風合いがあるのが分かる。(右下の女のスカートの光沢部など)

今回解墨を薄く解いたものを、何度も塗り重ねて諧調を出したのだが、これもその薄さ故と己の一時記憶容量の低さ故に何処を描いたのか分からなくなったしまうので、これも同様に着色した溶液にした方が良い様に思える。墨はアルミに反応しないが、ただ染み付いて取れないのでインクを載せた時に混乱するので止めたほうが良かろうと思う。ここはやはりベンガラを混ぜてみるのがいいのでは無いかと愚考する。
前回同様服や石畳を薄く解いた解墨を使ったが、そのまろやかなテクスチャーはやはり削りくずゴシゴシ描法とは違うムラがおもしろい。(左上の壁はゴシゴシによって)

それと薄い解墨の反応具合を調べるのに、陶芸に置けるテストピースとして、事前にアルミホイルで反応を調べる事が出来て便利である。

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