2011年10月28日金曜日

洛中図


久しぶりに約A4サイズ程度の大きさの作品を描いてみました。
だけど、ウチにあるプレス機じゃ刷れないから、いつか機会を得るまでお蔵入りですな。

絵画の画面構成の考え方に近景、中景、遠景というのがあって、画面の奥行きを三段階に分けて距離感出す手法があるんですが、この絵の場合だと遠景は雲、中景が建物、近景が手前の人たちと柱と言う事になります。
特に近景の柱が真っ黒に画面を大胆に切り取るようにすればドラマチックこの上なかったのだけど、一番最後にここを黒く塗りつぶして終わる筈が、なにを寝ぼけたのか、黒くする前に、ついSK液で上から塗りたくってしまった。

なんたるドジ。。。。。

仕方がないので、何とかSK液のバリアフィールドを突破して、インクが付く様に小細工する必要がある。

作戦の計画として
SK液が付いた場所を一度、H液で溶かす、その上で強力なエゲンラッカーを塗り付け乾かす

取り合えずSK液を全面に塗って乾かして、しばらくしてから水道で全て洗い流して、ドライヤーで乾かし、今度は柱以外の場所にSK液を塗る

その後、H液の原液を柱の部分に塗って、これまたドライヤーで乾かして、その上からエゲンラッカーを刷毛で塗り、ドライヤーで乾かす。これで完全に版面に付着した筈。

んで早速製版

結果は!





完全に付きはしなかったものの、なかなかにおもしろい効果が出ている

その後、もう少し付けたいと思ったので、今度はエタノールとエゲンラッカーを混ぜて塗って乾かしてみたら、またまた濃くなった。行けるかもしれんねコレ

ある意味、最初にSK液を塗ってから、H液で焼いて、エゲンラッカーで描画するのもいいかも知れない。リトは描いたまま出過ぎるのがやや難と思う人にはいいかもね。


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