2011年10月13日木曜日

キッチンリトグラフ その2

昨日は仕事が無かったので午前中が丸々空いたので、アルミホイルを使ったお手軽リトグラフをやってみる事にした。
http://www.youtube.com/watch?v=G2w0IFm7JOY
ユーチューブで見たやり方は石けんとコーラだったが、今回はほんちゃんのリトグラフ資材を使ってやってみた。

アルミホイルを水で濡らしたプラバンに指紋を付けず、かつシワにならないようにティッシュを使って慎重に貼付けて、リトグラフ用の解墨を水で解かして筆描きしてみる。
出来れば濃淡が出てくれればおもしろいと思ったので、そのように心掛ける。

描いた後は解墨を乾かす為と、油酸化を促進させる(まあなんちゃって化学です)為にドライヤーのヒート送風。水分が小人の小銭のように素早く消えて行く。

さて、次は描画以外の部分を油を弾く様に酸化アルミニウムにしなきゃいけんので、お風呂にゃバブ、中華にゃ胡麻油、リトグラフにゃSk液ってんで、スポンジに少量つけて描画部を壊さないようにポンポンと淑女のマキヤージュ的に優しく叩くように塗ります。でこれまたドライヤーでサハラのシロッコ風のように吹き付け乾燥させます。

さて、それをすぐに水を適度に含ませたスポンジで拭い取ります。この時描画部もさらさら崩れ取れていき、すわ失敗か!と驚くでしょうが、角度を変えてみると、しっかり水を弾いているのが分かりますから。まずはご安心めされい。

さて、版面を乾かさないように、水で潤いつつインクを付けたローラーをコロコロと転がすと、あら不思議、描いた所にインクが付いていきます。最初は薄くても何度も転がすうちに恋するあの子の町が夜になるように濃くなって行くでしょう。

それを文房堂のモンプチで刷りました。


おもしろいのが、シワがおもしろい効果を出している事。金箔職人のようにシワにならないように貼付ける事が出来なかったので、どうしてもそうにならざるえなかったんですが、それが何て言うか桃山的な豪放さを生んでいるような気がしませんか?

あと興味深いのが、その目の細やかさである。通常使用するアルミ板は表面を砂を用いて細かい隆起を付けいるのだが、刷った時にどうしてもそのツブツブ感が出てしまうのだ。
だがこのアルミホイルはまるでバターのように実に滑らかである。
俺はまだ石の版でやった事がないが、もしかしたらこんなテクスチャーではないだろうかと、固唾をのんで、この世の何処かにあるというまだ見ぬリトグラフ郷の事を想ったよ。

それにしてもこの異常なまでの手軽さは、学校教育の現場においてこそ、その真価を如何なく発揮するのではないかと思う。高価なアルミ板、かつ失敗の許されぬ複雑なリトグラフ行程において、ややもすれば怖じ気により筆も淀みがちなる所を、このアルミホイルリトグラフならば、失敗を恐れることもなく気軽に筆を進める事が出来るのではないだろうか。


ちなみにさっき思いついてダーマトグラフでやってみたら余裕で出来ました。
濃淡再現率たかし君です。





3 件のコメント:

  1. K-リソグラフィ美しい!おめでとうございます。私は、リソグラフィのすべての国々から住んでいると非常に多くの興味深い人々に継続できることを喜ばしく思っています。はい、我々はまた、版画の技法についての子供を教える必要があります。これは良いと美しい文化です!我々は継続する必要があります!


    Aligato Merci

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  2. Merci emilion-san

    Kitchin litho tres tres ntéressant!

    J'ai dit à un ami de cette grande découverte

    Tout le monde est impressionné.

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  3. Tu vas faire de nouvelles lithographies ?

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