2011年3月27日日曜日

第16話 リトグラフの国から、リト親善大使がやってくるの巻

三月も終盤に迫ろうとしているのに、何よこの寒さ。
ガイアは日本がお嫌いなのかね。

まあ寒いし、福島が今にもメルメルしそうだけど、小さき人として作業はしないとなあ。5月にグループ展があるんですよ。
マメ版画の。
最大8センチ角の版画作品を何十人も、丹沢とか言う所のレストラン内に飾るという企画。
この間知り合った、ホルスルという版画ユニットの方々の企画。
なんというか、空気感がいい人たちで好きだな。
よく見たら、リト俺しかいねえじゃんか。リト親善大使としての振る舞いに、フシャクシンミョウだぜ。

さて、このリトは、描画に3日かけ、本日製版。
作品の意図として、もっとコントラストを効かせたかったけど、いまいち、思い切りが良くなかったですな。髪の毛や顔半分も、もうちょい濃い方が良かった。リトは描いたままがほぼ出るけど、それでも、目に見えない油分や版面の反応の促進具合などが、闇夜の柳が幽霊に見えるように、想像によって幻惑され、効果を見誤る事が多い(俺だけ?いやきっと皆サ)。これは、長年の経験を必要とするものだから、リト歴3年の俺もまだまだひよこヒーコです。背景の横縞は、最後に人間の部分をSK液でマスキング保護してから、上からダーマトグラフで擦り、その上からボールペンで常規を当てながら細かく横線を引いていきました。銅版画的な感じを狙ってみたけど。まあそれなりに面白い感じですよね。

今回は、絵の周りが随分汚れてしまった。ボールペンの後も付いたし、描画時に露出した版面に微小ながら何らかの油酸化効果があったらしく(そう言えば、卵と鳥ミンチと麺つゆ、片栗粉を混ぜてフライパンで焼き、ソースとマヨネーズつけて食べるドゴン族の伝統料理を作った時に胡麻油つかったわ。気化して、版面に付着したのかもなあ)、汚れは単に製版墨が、付着しているだけ。製版時には、SK液で防御されているから、エゲンラッカーは付いていないと思うけど、刷る時にインクが付いて汚れの原因になるので、早急に破壊する事にする。
市販されている。大日本造形だっけ?のエッチ液(すまんそういう名前なんだ)を、原液のまま、描画部分外に塗布する。成分表などが表記されていないので、何が入っているのか、未知子ちゃんだけど、おそらく硝酸がはいっていると思う。硝酸は吸い過ぎると脳がやられるので、換気を怠らぬように。僕は塗ったらすぐに、窓の外に置く。

たぶん、これで大丈夫であろうよ。ふふふさあ、無に帰すがよい。


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