刷毛目のいい方法

ちょっとさぼり気味になってきたんで、少し活を入れないとね。
今日は、技法の紹介だ。

リトグラフは描いたものが、そのまま素直に現れる技法なのだけど、事、刷毛目を出すのはなかなかに難しいように思える。そこで俺の考えついた技法「イエスかノーか!描法」の紹介だ。

解墨という油分の入った固形墨を水や揮発性の溶剤で描きやすい濃度に磨って使うのだけど、単体では刷毛目を出しにくい。
そこで油水混合の液を作れば、お互いの反発から成分分離して白黒はっきりする領域が得られる筈だと、虹色脳細胞は答えをはじき出したんよ。プリントクリーナーなどの揮発性溶剤で溶いた解墨は、薄い濃度でも真っ黒に反応してくれる。だが揮発性なために際限なく滲んで広がってしまうのが困る。方やSK液やアラビアゴムは一度版に付こうものものなら。そこは意地でも油分をつけようとしない頑固な白さがある。この相反するやつらを混ぜる事によってミラクルが起こる。
混ぜ合わせたSK解墨を筆につける。Sk液が多めにした方がいいみたいだ。まあ何でも加減があるので、そこの所は適当に。アルミ版に筆を這わせると、SK液がついている面と、解墨が付いている面が出来る。まるでブルーインパルスは大空に描く飛行機雲のようだ。であとは製版しておしまい。上手いことつかえればスーパーグッドスね。

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